【フロロカーボンとナイロンの勘違い】
「良く言われている違い」
みなさんショックリーダーってどっち使ってます??
バス釣りから始まって、トラウトに海でのリーダー etcと昔からいろいろと人によって好みが千差万別で賛否両論なんも良く議論されてるフロロカーボンラインとナイロンライン
良く言われてるのがナイロンは良く伸びてしなやかだけど、感度が悪く吸水劣化があるとか、フロロは硬くて根ズレに強く伸びないから感度が良いけど、バイトを弾きやすいとかそもそもヒット率が悪いとか
海よりは近距離戦でPEをあまり使わない淡水では各々信者が居るくらい両方とも様々なメリット・デメリットと持ち合わせて居て、使う方の好みでこっちじゃないとダメなんてお話になって白熱してる場面をネット上で見かける事もあるくらい👀
その点、海でのルアーフィッシングってなるとサラシ打ちのヒラスズキ以外、大概は飛距離ってイニシアチブが大きいフィールドでのゲームになるのでPEラインがメインで使われて
摩擦に弱いPEラインの補完でリーダーとしてフロロカーボンラインかナイロンラインを選ぶ事になっていくので、根ズレに強いって言われているフロロカーボンリーダーが主流で
ヒラスズキや根魚なんかの食い込みに釣果が左右される様な場面ではナイロンラインがセレクトされるって使い分けをしている方がほとんどになってるのがセオリーよね
でもフロロとナイロンの決定的な違いで、海でのルアーフィッシングでPEを使うとなるとリーダーとしてどちらを選ぶか決めるのに必要な要素ってほんとはそんなセオリーからじゃないの知ってますか?
「そもそもフロロカーボンとナイロンって素材の説明知ってますか?」
一般で様々な特徴の違いが言われているフロロカーボンとナイロンなんだけど、そんな特徴の話は凄く良く目にするのに
そもそもフロロカーボンラインって何?ナイロンラインって何?って説明はなかなか見ないので改めて簡単な説明引っ張ってくると
ナイロン(nylon)は、ポリアミド合成樹脂の種類である。当初は主に繊維として使われた。世界初の合成繊維のナイロン6,6(6,6-ナイロンなどとも)が含まれる。
ナイロン - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%B3
フロロカーボンの正体
フロロカーボンの正体はポリフッ化ビニリデン(Polyvinylidene Fluoride)というフッ素系樹脂(プラスチック)で、分子が規則正しく連なってる構造をしています。
シーガーホームページより
って並べても「???」ってなると思うんで掻い摘むと
樹脂か?繊維か?って部分がいちばんの違いで、ちょー平たく言うと化学分子の固まりの樹脂(プラスチック)がフロロカーボンで、そんな樹脂から細かい糸状に切り出して加工された繊維がナイロンって事で
結果、元は一緒の固まりか糸か?って違いになって
ナイロンは樹脂(プラスチック)を糸状の細かい繊維に変換したものを釣り糸に加工したもので
フロロカーボンは樹脂(プラスティック)をそのまま釣り糸に加工したもの
それが故に
ナイロン→繊維状なので隙間があり柔らかく吸水性があったりする為、劣化に弱い弱点がある反面で伸縮性が良くショックを吸収する為にクセが付き辛く、釣り糸として使う場合ヨレやクセに強くを直線性を保ちやすい
フロロカーボン→ナイロンと比べて分子構造が強いプラスチックなので隙間が無く硬く吸水性も低い為に、劣化に強く熱・摩耗に耐性がある反面、伸縮性が無く引っ張り強度が弱いものの、樹脂特有の繊維素材を混ぜて使う事が出来る面で弱点を克服しやすい
と言ったところが素材としてのナイロンとフロロカーボンの違いになります🎶
「いろいろな勘違い」
そんな感じで素材的な違いを見てもその特徴どおり、一般的に言われている特性のまま使い分ける様に見えるんだけど
実はその様々な違いと呼ばれてる所は
釣りに影響する様な大きな違いにならない
って衝撃の事実があるんです👀
は?何言ってんの魚狩??って方にひとつづつ説明してくと
まず伸びる伸びないの違いで感度その他いろいろな特性が言われてると思うんですが、ショックリーダーとなるとそのまま使う長さに切って両方並べて引っ張って貰うのがいちばん分かりやすくて
ルアーを引っ張る程度のチカラ掛けて比べて何センチ伸び方違いました??
ってトコでやってみてください、一般的なリーダーの太さでも下の方を下限に考えて20Lb以上のリーダーが2メーターあったとして
伸び方1mmも変わらないですよね??
そうなんです、伸びる伸びないって言ってもそれは破断強度付近のチカラを掛けて初めて出る差で、良くそんな伸び実験してるのとかを見かけるんだけど
フッキングの食い込み方やファイト中のテンションに関わるバラすバラさない事ならいざ知らず、感度やヒット率を語る上では無意味で
感度って概念が関わってくるルアーを引く程度の100g以下のチカラでは感度や摩耗耐性、バイトを弾くなんてトコに違いが出るレベルじゃないんです👀
そしてリーダーでは良く言われる摩擦に強い弱いなんだけどナイロンは繊維、フロロは樹脂(プラスチック)ですよね?なので
ちょっとずつ切れて行くのがナイロンで一定摩擦で急に切れるのがフロロなので
目立つ損傷が出るのがナイロンでスパッと切れるのがフロロだから勘違いされやすい
だけで実はむしろナイロンの方が繊維の束なので実戦で根ズレに耐えてくれる確率は高いんです👏
フロロのスレた跡って裂けるチーズみたいなのに対して、ナイロンは毛羽立ちの様になってるのを普段からフィールドによってラインをしっかり使い分けてて見た事ある方は知っている事で
そもそもナイロンより素材の中に混ぜ物が多く入ってるフロロの方が強度的に安定性が劣るので同じLb評価でもナイロンより太く作ってあるのもスレに強い勘違いの元になってる事実なんです👏
「フカセをやるとわかるたった一つのほんとの違い」
じゃ結果なんで実感としてその特徴が現れている事もあって、選択のセオリーとして話されているか?って
フカセでは道糸はナイロン、ハリスはフロロって昔からほぼ鉄板に使われてる理由と同じで
ナイロンは軽くて浮く
フロロカーボンは重くて沈む
って言う一点の違いのみで様々に言われている事象が起きて居てるんです👀
エサを沈めてくのに重いフロロカーボンをハリスに使い、海面を漂わせてウキその他で流れを掴む為に道糸に軽いナイロンを使うって事から見てくと分かりやすいんだけど
まずいちばん言われる感度は、言わずもがな重くて海中に沈むから流れの影響を受けないフロロカーボンの方が良くて
コレはアタリを明確に出す必要があるウキのフカセ釣りでフロロカーボンがハリスとしてサカナと直結する針側に使われている事からわかり
食い込みが良いって言われる点はナイロンが伸びるからでは無くて軽くて流れに素直だから口元は運ばれやすいって所も
手元からの糸で流れを掴んで仕掛けを送って行く必要があるフカセで、その役割をする道糸にナイロンが使われている事からわかる話
そして根ズレその他の勘違いもナイロンの方が軽くて流れに素直なので岩場に絡みやすく、フロロカーボンの様に重いラインがスレる事自体を避けやすいからなんです👏
「どっちをリーダーに選ぶはセレクトルアーで決めるのが正解」
そんな感じでいろいろ言われてるけど、実はナイロンとフロロの釣りにおける使い分けは重い糸が必要なのか?軽い糸が必要なのか?って部分だけでセレクトしてくのが正解✌️
となると後の選び方は簡単で
ヒラスズキやメバリングの様に流れに素直に漂わせるようなルアーを使う釣りにはナイロンラインをセレクトで
軽さを利用してサラシの複雑な流れにラインを乗せて、バイトが一瞬なシュチュエーションを飲み込みやすくする事で攻略して使い
ショアジギングやボトムコンタクトのロックフィッシュに使う様な流れに逆らうルアーを使う釣りにはフロロカーボンを選んで
重い事を利用して海中で流れの影響を受けづらい事による操作感度からアクション性能を高めて、根周りの近くも絡まず避けやすい特徴を活かして根に潜る性質の魚種を攻略して行く
がセレクトのオススメになります✨🎶
そして同じヒラスズキやるにもサラシの具合からヘビーショットや潜行深度が深いルアーを使う時なんかも流れに負けない重さのあるフロロカーボンがよかったりと
決め方がシンプルになるのもこの考えを元にしたリーダー選びの良い所になります🎶
ちなみにもう亡くなられてしまったんだけど、フロロカーボンの多くない時代に延べ竿で木製ルアーを流してヒラスズキを釣って居た師匠みたいな方が居て、よくナイロンラインの途中にガンダマを打って調整をしてたんだけどまさにその延長線上がナイロンとフロロの使い分けの極意よね👏
「そんな中でカーボナイロンを選ぶ時」
そしてここからはデュエルサポーターとしての目線でひとつ伝えておきたいアイテムで、もう最近では良く聞くようになった「デュエルカーボナイロン」はどうなの?ってのお話
コレ実は厳密にいったらフロロカーボンラインでさっき冒頭で言った
フロロカーボン→ナイロンと比べて分子構造が強いプラスチックなので隙間が無く硬く吸水性も低い為に、劣化に強く熱・摩耗に耐性がある反面、伸縮性が無く引っ張り強度が弱いものの、樹脂特有の繊維素材を混ぜて使う事が出来る面で弱点を克服しやすい
って部分の樹脂に混ぜる繊維の設計をしっかり計算してナイロンとフロロカーボンの良いところを合わせた特徴を出したラインになってて
昔シマノのci4+の記事で書いたけど樹脂の設計って幅が広くて
各メーカーさんいろんな特徴のフロロカーボンラインを出してるんだけど、フロロカーボンとしての特徴を特化させる技術はそこまで設計が難しく無いのでたくさんあっても
相対として弱点部分の克服は素材の反特性を与えなければいけないので相殺しないようするのに設計が鬼ほど難しくてほとんどのメーカーが出来て居ないので
本来フロロなんだけどカーボナイロンとして第3のラインを名乗れてるって事なんです✨
出てきた当初はキワモノ扱いだったんだけど本当に優れたものだったので長年経った今現在、評価についてはググればベタ褒めが多いので今更魚狩さんが語って嘘っぽくなるのも良くないからそっちみて貰うとしてw
今回のライン選びの方法、重いの軽いの?って目線からオススメを話してくるとまずフロロなのに比重がナイロンに近いって言う1.14のいわゆるサスペンドになってて
コレが絶妙にどんなルアーを操作してもラインが邪魔にならない比重の位置で、使い分けとしては現場の状況が複雑で色んなルアーを使いたい時のヒラスズキだったり
プラッキングとジギングをワンタックルで回す様な春先のまだピークになり切ってない時期の泳層が探って見ないとわからない青物ロックショアだったりにはぴったりになってきます♪
【まとめとデュエルラインAmazonリンク】
と言った所でナイロンとフロロカーボンの選び方なんてベタな内容を実はいろいろと誤解されてる部分もあるんだよーなんて視点から
実はナイロンは軽くて浮く・フロロカーボンは重くて沈むって簡単な点だけでセレクトしてルアーに合わせて行くのが正解なんてセオリーもあるんだよーってお話と
デュエルサポーターとして第3のラインなんて呼ばれてるカーボナイロンはどう言う時に選べば?なんて所までお話ししてきた今回なんだけど
ほんとメーカーさんも長年たくさん出してるうちに、多分良く分からなくなってきてるからオススメの仕方も様々になってて、いろいろ誤解や偏見が出ちゃってるワケよね👀
いちばんは感度の話で正直フカセやってる人からしたら浮いてんだからナイロンは感度無くて、沈んでるんだからフロロが感度あるなんて当たり前の話がルアーになると謳い文句が多すぎてごちゃごちゃしちゃうので
たまにはフカセやるのも良いですよーって着地点になったお話しでしたとさ🎶✨👏ww
DUEL(デュエル) HARDCORE(ハードコア) カーボナイロンライン HARDCORE POWERLEADER CN 50m
DUEL(デュエル) フロロライン TB CARBON ショックリーダー25m