※初回2022.4.19 UPの文章加筆修正版
【ペンデュラムキャストと飛距離のほんとの所】
「難しいイメージのペンデュラムキャスト」
サーフや堤防、磯から青物を狙うショアジギングやトップウォーターのプラッギングをやると必ず当たる壁の一つがキャストの飛距離🎣
言わずもがな回遊性が高くその日その条件で居る場所がギャンブル性の高い青物を中心に狙って行こうとすると
沢山の範囲や深さを探れれば探れるほど魚に出会える確率は上がって行くので、鉄の塊に近いメタルジグが主流となってより深くより遠くへのショアジギングで狙うのが一般的だったり
ダイビングペンシルなんかのトップウォーターも青物特化のモノは何かしらの飛距離に関わるシステムが導入されていたりするワケよね🎶
そんな中でミノーなんかの20gぐらい迄のライトプラグを使うシーバスやヒラスズキなんかのルアーフィッシングから始めた方々が
さー青物も始めて見ましょうかって時にオーバーヘッドキャストから、より飛距離を求めて出会うのがペンデュラムキャストになるわけなんで
ペンデュラムキャストと言えば上級者が使う物凄い飛距離の出るテクニカルなキャストなんてイメージで語られる事が多くて
ネット上を検索しても動画や画像、事細かな解説ブログなんか沢山のHOW TOに出会う事が出来るんだけれども
実は入り口として「元々飛距離ではなく精度の出るキャストがペンデュラムキャスト」って言う事を知っておくと、何も難しいキャストでは無くて簡単に使いこなす事が出来るようになるんだよーなんて所のお話を🎶
「一般的に言われる投げ方」
えっ?魚狩また変な事を言って‥ペンデュラムキャストって言えば飛距離がいちばん出るキャストだから、ショアジギングでは一般的だしみんなやってるんじゃん!って言われると思うんでw
まずは普通に言われてる特徴やコツ的な所を見ていくと、いちばんの特徴は垂らしと呼ばれるルアーを投げる時にどれだけの長さぶら下げて投げるか?って部分を長く取る所で
オーバーヘッドキャストetcがいちど前へロッドを振った勢いを使う事が多く、頭上を通るので2番ガイド辺りまでの20センチ程度な垂らしを取る所へ
ペンデュラムキャストとなるとエンドガイドとリールの間あたりまでの1メーター以上取るのが一般的に言われてる所🐟
そして【「pendulum」=振り子、ぶら下がったもの】の字の如くにその長く取った垂らしを後方へまっすぐ振って行って
最終的にいちばん後ろへ来たタイミングで振り抜く投げ方が一般的に言われるペンデュラムキャストになる訳なんだけど
そのいちばん後ろへ振ったタイミングがロッドの反発力を引き出してくれるから飛距離が出るので、コツ的にしっかり後方いちばん後ろのタイミングで前に振るのが大事とか
ルアーの重みをしっかりと感じながらリール手元のバットセクションを曲げるイメージで振り抜いていくとか
ただ垂らしを長くしただけのオーバーヘッドにならない様に腰の回転をしっかりと入れてロッドを反発させやすくしたり
はたまたルアーが回転しやすい投げ方だから手元でリールが横から縦に回りながら投げてしまわないようにリールは常に下向きで真っ直ぐ振るのを意識するとかとかetc
コツとして語られている注意事項が多くて「うーん難しそう」なんてイメージを持たれる方が多くなるのもペンデュラムキャストの特徴になってるワケよねー
じゃあ上手なペンデュラムキャストのいちばんのコツって何?って聞かれたらおそらくほとんどの方々が語られるのが「ルアーの重みをロッドに乗せ切って反発力を最大限に引き出すタイミングを掴む事」
って答えなんだけど
実はここがペンデュラムキャストが迷宮入りして、現場に行くと垂らしの長いだけのオーバーヘッドと飛距離がさほど変わらないキャストをしてる方が大半である理由なんです😵
「実は真っ直ぐ飛ばす為のキャスト」
確かに飛距離を出す為のコツとしては全ての反発力を引き出す正解の手順でしっかりと身につけたらオーバーヘッドよりも2割程度、飛ぶ距離が伸びる事は確かなんだけれども
そこのポイントは何もペンデュラムキャストに限った事でも無くて前から振るオーバーヘッドだって、後ろで静止したオーバーヘッドだって、クォーターで腰を捻ったキャストだって全てに言える事で
ロッドの反発力を引き出すタイミングは投げ方によってまちまちだとは言え最終的にはそれを掴むのが良く飛ばすポイントになるので、ペンデュラムキャストのコツではないのよね⤵︎
じゃ他の投げ方と何が違うのか?って言うと垂らしを長く取る事で得られるロッドブレ伝達の少なさが一つのポイントになってきて
棒の先に紐で何か吊るしたイメージを持ってもらえると分かるんだけど、紐が短ければ手元を揺らした時に吊るした物は激しく揺れて、長ければ影響は少ないワケよね?
するとキャストする時に機械の様に正確にブレなく振ったとしても、風やロッドの反発ベクトル、ガイド内でのラインの揺れ、ティップの振動etcと
動かした以上何かしらの余計な振動やブレはルアーへチカラとして働くので、結果垂らしの短いキャストでは正確性が下がり
垂らしを長く取るペンデュラムキャストでは精度が高く射出出来る確率が上がるっていう点がいちばんの特徴になっているのよね👏
じゃオーバーヘッドでも長く垂らし取ったら真っ直ぐ飛ぶの?ってやってみてください、上へ投げ上げてしまうor垂らしが長い分後ろの角度が浅くなるので飛距離は出ないですけどルアーの飛行姿勢はバッチリで真っ直ぐ飛ぶので✨
そう言った観点からそもそもが何故ペンデュラムキャストが飛距離の出るキャストなのか?って言う理論はココから来ていて
オーバーヘッドでは長く垂らしをとって安定したルアー制御のまま振り抜くには姿勢に無理が出て飛距離が出せなくなる所へ
振り子の様に後ろへルアーを送り込む事で解決したのがペンデュラムキャストってワケで、ルアーを綺麗に射出出来て
さらにその動作の副産物で振り子で後ろへ送り込むのでロッドにルアーの重みが乗せやすいキャストだからなんです🎶
「真っ直ぐを意識した先の飛距離」
じゃ理論は分かったとして結局どこを注意したら垂らしの長いだけの飛距離がでないペンデュラムにならないの?って
ここまでの話を振り返ると簡単で、【真っ直ぐ後へルアーを送る】を全てに意識すると勝手にしっかりとバットまで曲がるペンデュラムキャストになる訳で✌️
良くあるのが振りかぶるオーバーヘッドから転向すると、そもそもロッドがクォーター気味で投げる事が多くてそのままペンデュラムして振り子で後方へ送ったルアーが斜めに入ってるパターン
前から後ろへ勢いを付けて振るキャストだと反動が大きいのでよりチカラの入る膝が下がった位置で支えるクセが付くのでそう言った結果に
コレはより飛ばそうとチカラを入れて投げる時も同じ理論になるのでそう言った投げ方がクセになってる方にも言える事なので
そんな方はまずはゆっくりで良いので、垂らしを長く取ったままロッドを正確に前斜め45°から後90°へ倒してルアーを身体にぶつける事なく〝真っ直ぐ後ろ〟にルアーを持ってきて見てください
恐らく身体が硬くて出来ないか手首が邪魔して少し体が横に倒れてしまうので、ルアーが身体にあたってしまうかそもそもロッドを真っ直ぐのまま後へ傾けられなて結果的に出来ないですよね?
と言う事はその態勢でロッドを振ってたのでそりゃルアーがあっちこっちへブレててペンデュラムにならないのは実感しました?じゃあ次は立ち足の角度を正面から半身にして、プラスひじの位置を頭の上まで持ち上げてから同じ事をしてみてください🎶
あら不思議今度は関節に無理をさせずに真っ直ぐロッドが移動してカラダの中心線に沿って綺麗に一直線でルアーが後方まで行きましたよね?そうコレが正しいペンデュラムキャストの振り方の基本なんです✨
そしてロッドを後へ倒してルアーを真っ直ぐ後方へ振る難しさを知った上で改めて動画や写真を探して上手な方のペンデュラムキャストを見てみてください、するとカラダの捻りが身体能力でしっかりと回る人か片手で関節に無理をさせない様に後ろへ振ってませんか?
ココがペンデュラムキャストの全てで自分の身体的にこの真っ直ぐに後へルアーを振るが出来る関節の使い方を探してマスターするだけで、後はロッドが勝手にやってくれるのがほんとうのペンデュラムキャストなんです✨🎶
そしてそこが掴めた後はもっと簡単で重みの乗るタイミングなんていちばん身体に負荷が掛かるタイミングなので勝手に身につくぐらい簡単で、チカラの入れどころがロッドに引っ張られて分かってくるので後はご自身の身体能力により合わせて
カラダの硬い人はロッド角度だけ少しクォーター気味に調整したり、筋力の少ない人は半身の角度を開いて真横気味にして後ろに捻りやすくしたりと、自分なりにカスタマイズしていけば
チカラや柔軟性なんて必要なくルアーの重さとロッドの反発力が勝手に遥か彼方まで飛ばすキャストをやってくれる様になりますよ✨🎶
【ペンデュラムキャストとは?】
結局まとめるとペンデュラムキャストとは
たくさんあるルアーをキャストする方法の中でも垂らしを長く取る事でルアーへのブレ伝達を少なくして、キャスト精度を高める為に生まれたキャスト方法。
垂らしの長さからペンデュラム(「pendulum」=振り子)の字の如くルアーを後方へ振り込んでからキャストする為、副産的にロッドの反発力を引き出し易くソルトウォーターの特にショアジギングなんかでは飛距離が最も出るキャスト方法として愛用されている。
が本来の正しい説明になるので、投げ方のコツなんかも精度を意識する為に真っ直ぐルアーを移動させる様に振る事から始めるのが良いよね✨
【まとめとペンデュラム向きロッドAmazonリンク】
と言ったワケでなんとなく難しいイメージがあるペンデュラムキャストなんだけれども、実は飛距離を意識して生まれたキャストではなくて
ルアーのブレを少なくする為に垂らしを長くするとオーバーヘッドでは飛距離が出なくなってしまうのを解決する為に生まれた精度を出す為のキャストで
副産物としてロッドの反発力をより生かせる投げ方になってるので、根本のロッドブレを無くす為に真っ直ぐルアーを後方へ振る関節の使い方から身に付けて行くと
あら不思議で後は勝手にロッドが飛距離を生んでくれるって言う実はすごく単純で簡単なキャストだったんだよーってお話でしたとさ🎶
「ペンデュラム向きはカーボン含有率が低いロッド」
実はペンデュラムキャストしやすい「ロッドが弾けるタイプの竿」はカーボンが少なく使ってるもので、どちらかと言うと高級ラインなロッドは少々慣れが必要になるので
最初はシマノで言うBBのラインetcなんかで練習するのがオススメになります🎶
あとショアガンエボルブシリーズは全体的にメタルジグ中心にロッド設定を考えられているので、バットセクションへの重さの乗りがピカイチでペンデュラムしやすいロッドなのでオススメ🎶